この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
~花の玉手匣~
第1章  皇子の名

「命名――」

文官は充分に勿体をつけてから、高らかにその名を宣言した。

その瞬間、玉蘭の緊張の糸はいっきにほぐれた。

わき起こる安堵から、へなへなと腰が抜けるような気がした。

勅書を受け取り、明記された我が子の名前をしみじみ見つめる。

腕の中で、赤子が元気に手足をばたつかせた。

「わたしの赤ちゃん、あなたも嬉しい? お父上さまが、素敵な名前を下さったのよ」

玉蘭は目尻に涙を浮かべてささやいた。



/153ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ