この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
~花の玉手匣~
第2章  星降る夜のわがまま姫

美紅姫がこんなふうにぶっきらぼうな口の聞き方をするのは初めてである。

玉蘭は戸惑いの視線を呂栢と交わした。

そこへ、

「あ、あの…恐れながら――」

美紅姫を追いかけてきた凜凜が、おずおずと口をはさんだ。

「姫さまは、今夜、城下で行われる星祭りのことを仰っているのでございます」

ああ、なるほど――

と、玉蘭と呂栢は頷いた。

「まことに申し訳ありませんっ! わたくしが不用意に姫さまのお耳に入れてしまいましたばかりに…」

凜凜は頭を深く下げて恐縮した。

「そうでしたか、姫さまは星祭りにお出かけになりたかったのですね。――しかし…」

呂栢は椅子から降り立ち、片膝をついて美紅姫と目線を合わせた。

「残念ですが、今夜は姫さまはお祭りに行くことができません」

美紅姫の目が悲愴で見開かれた。



/153ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ