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~花の玉手匣~
第2章  星降る夜のわがまま姫

橋の上も下も川べりも

大路も胡同も建物の屋上も

人、人、人――


やがて、ちろり ちろり と灯籠に火が灯りはじめた。

美紅姫も、隣りに立っていた同じ年頃の女の子とそのお兄さんらしき人から火を分けてもらい、蝋燭に着火した。

「きれい…」

美紅姫は目を細めた。

天女の透かし絵が輝いていた。



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