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~花の玉手匣~
第5章 蒼い牙に抱かれて
「……ぁ…」
不意に大きな掌がぼくの下腹部をまさぐり始め、ぼくは目を見開いた。
「へい…か……」
未知の行為に不安を感じるぼくを宥めるように、陛下の指先はぼく自身を優しくしごいた。
みるみるぼくの芯は熱を帯び、主張を強め、あっという間に射精した。
「ぁあ……」
ぼくは喘いだ。
漏らした幼児のように下半身はびしょ濡れで、陛下の手まで汚してしまったというのに、恍惚のぼくはなすすべもなく脱力していた。
陛下は微笑んでいた。そしてぼくを寝台に横たわらせ、ぼくの衣服を脱がせた。
ぼくの目にははいつしか涙が浮かんでいた。