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~花の玉手匣~
第5章  蒼い牙に抱かれて

青い果実は徐々に熟して食べごろになる。

その過程をも楽しむように陛下はとても巧みに、辛抱強く、しかし時には強引にぼくを開発した。

ぼくは様々な性技で快感と絶頂に達する悦びを与えられ、同時に、陛下に奉仕する術を実地で教えられた。

ぼくが擦ると陛下はいっそう重量感を増し、それを必死に頬張り吸い上げるぼくを「可愛い」と何度も褒めてくれた。

陛下が恍惚のうちに仰け反る姿は彫刻のように美しく、ぼくはますます心酔した。

そして初めてひとつに繋がることができた日、溢れんばかりの幸福感にぼくは感涙していた。

「また泣く」と陛下は笑い、ぼくの中に愛をほとばしらせた。



そうして2年の月日が過ぎた。



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