この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
~花の玉手匣~
第5章 蒼い牙に抱かれて
青い果実は徐々に熟して食べごろになる。
その過程をも楽しむように陛下はとても巧みに、辛抱強く、しかし時には強引にぼくを開発した。
ぼくは様々な性技で快感と絶頂に達する悦びを与えられ、同時に、陛下に奉仕する術を実地で教えられた。
ぼくが擦ると陛下はいっそう重量感を増し、それを必死に頬張り吸い上げるぼくを「可愛い」と何度も褒めてくれた。
陛下が恍惚のうちに仰け反る姿は彫刻のように美しく、ぼくはますます心酔した。
そして初めてひとつに繋がることができた日、溢れんばかりの幸福感にぼくは感涙していた。
「また泣く」と陛下は笑い、ぼくの中に愛をほとばしらせた。
そうして2年の月日が過ぎた。