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堕散る(おちる)
第24章 step24十八段目…春
指で掠めてやると、返そうとするのか、ルリが口を開く。

寄り目になり、切っ先を狙う表情は美しく淫らだった。

チュプ…ジュジュ…

唾液と一緒にオレを呑み込んでいく。このままじゃ二人とも中途半端に食事になるな。

予定通りに事が運んでいることに俺は満足した。
欲を孕んだままの体で、食事を味わう。
研ぎ澄まされた味覚を満たしてくれるだろう料理に期待していた。

んん…ジュジュ…チュパ…

口淫に没頭するルリ、硬くなった乳首は浴衣の上からでもはっきりとわかるほどに勃起していた。


コンコン

「お食事のご用意が整いました。」

「ああ、どうぞ。」

ルリが慌てて立ち上がり、手の甲で口元を拭い座敷に向かった。
俺はゆっくり浴衣を合わせて帯を締めた。

「あら、色白の肌に浴衣が良く似合いますこと、湯上がりでほんのり赤くなってとても綺麗ですわ。」


ルリは欲情して赤くなっていることを自覚し、俯きながら袂を揃え正座する。

俺はその様子を確認してから席についた。

「まずは食前酒をどうぞ。庭で取れた梅で作った梅酒でございます。」

「いただきます。」

「美味しい。」

「全部こうやって説明してくれるの?」

「はい、せっかくですからそうさせていただけますか?」

「いいね。」
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