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堕散る(おちる)
第24章 step24十八段目…春
「そうか…

ルリ、明日探検して神隠しに遭ってこい。」

女将さんの話に驚くけど、ハルトに話を合わせた。

「神隠しに遭おうと思って遭うのかわかりませんが、探検してみます。」



「それとですね。私大変な粗相をしてしまいまして…
茶碗蒸しをお出しするのを忘れてしまったのですが、今からご用意してよろしいでしょうか?」

「あっ…」

アタシもすっかり忘れていた。

「明日じゃ駄目なの?」

「稚魚は毎日取れると決まってなくて、」

「もう蒸してしまったの?」

「これからでございます。」

「じゃあ、明日でもいいんじゃない?」

「実は、だし汁に居ますので、明日まで持たないんです。

もしよろしければ、飲み物をお詫びに出させていただきますので、お待ちいただけませんか?」

「わかった。せっかくだし待ちますよ。」

「ではご用意させていただきます。申し訳ございませんです。」

女将さんは会釈して凄い速さで廊下を歩いて行った。

「ルリ…雀のなんとかじゃないか?」

「そんなことはないと思いますよ。」

「でも鍾乳洞なんてないって…」

「明日明るいうちに行ってみましょう。」


部屋に戻り母にメールした。
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