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堕散る(おちる)
第24章 step24十八段目…春
「あ〜、そろそろ出ようか、また終わってから入ればいいし〜」

「っは、はい…」

「誕生日のルリを堪能しなきゃ…」

「別に、明日のワタシも変わらないと思いますよ…」

「いいからっ」

もたもた拭いていたワタシをバスタオルごと抱き上げて布団に連れて行かれる。

旅行でリラックスしているのか、性急ではあるけれど優しいハルト。
少しは仕事の疲れが取れればいいな…

「ルリ…何考えてる?」

「へ…ハルトのこと…」

「俺はここにいるだろ?」

深い口づけがきて何も考えられなくなる。ハルトに返し、ハルトから目を反らさないことが、ハルトを考えることだと言わんばかりに…

ハルトでいっぱいになって、気持ちよくなって、溶けていった。



「昔、竹を取る仕事をしていたお爺さんがいました。ある日竹やぶ入ると、光輝く竹がありました。
お爺さんがその竹を切ると中には小さな可愛らしい女の子がいました。

子供のいないお爺さんは女の子を連れて帰り、お婆さんと大事に育てます。」

「それで?悪者が出てこないパターンだな。」

「はい、とても美しい娘に成長し、沢山の男に求婚されます。」
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