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堕散る(おちる)
第24章 step24十八段目…春
「ところで、ハルト、不死の薬でできた山ってわかりますか?」

「おとぎ話だろ?」

「でもその言われがある山はあるんですよ。」

「う〜ん、わからないな。山の名前なんか知らないし。」

「でも有名な山ですよ?」

「知らんもんは知らん。」

「ハルト…富士山て知らないですか?」

「富士山なら知ってるよ。一番高い山だろ?

っあ、高い山、不死の薬でできた山…

ふじさん…」

「そうです。」

「じゃあ、かぐや姫も本当にいたのか?」

「それはわかりません。」

「ん〜、おとぎ話だろ?
ルリ姫…お前が欲しいと言った山イチゴを…
沢山…集めてきたぞ?

ほら、ここに…」

ン…ハルト…それは、山イチゴじゃぁ…

スゥ〜、スゥ〜

ハルト?

やっぱりハルトは寝てしまった。

胸を掴んだまま…

剥がそうとしてもまた掴んでくるので、一緒の布団に入ることにした。

「ありがとうございます。ハルト…」

一緒に誕生日を過ごせたことを感謝してワタシも眠りについた。
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