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堕散る(おちる)
第3章 step3初めの一歩
そうなんだ。
思考も働かない。
ビーっ…ビーっ…ビーっ
長机に置かれたアタシの携帯が凄い音をたてる。
あっ、バイブの間隔で解る彼氏のメールだ。
「おっ電話、出る?
て、今喋れないか、ハハっ」
彼氏のメールはテロップに流れるように設定してある。
「【リュウよりメールです】だって、代わりに読んであげるね。彼氏だろ」
イヤと言いたいけど噛むなと言われたアタシは
「あ゛っ」と濁った音を放つ。
「【今日はゴメンな。まだまだダチに付き合わされそうだ。また連絡する。】だってよ。
ルリちゃん可愛いのに、ほったらかしでダチとったの?馬鹿だねリュウ、ルリ可哀想。
まさかそれで万引き?」
男は指でアタシの舌を捏ねながら言う。
ダチじゃなくて女だし、そしてたぶんアタシの方が元々彼女ではなかったんだ。
こらえていた涙が今更流れる。
それを男に気づかれるのは嫌だった。
「あっ、ゴメンな。」
気づかれた?
額にあった男の手が頬に伝う涙を拭う。
あぁ最悪…
「この体勢辛いよな。気づかなくてゴメンな。俺泣かすまで検査しちゃったかぁ」
思考も働かない。
ビーっ…ビーっ…ビーっ
長机に置かれたアタシの携帯が凄い音をたてる。
あっ、バイブの間隔で解る彼氏のメールだ。
「おっ電話、出る?
て、今喋れないか、ハハっ」
彼氏のメールはテロップに流れるように設定してある。
「【リュウよりメールです】だって、代わりに読んであげるね。彼氏だろ」
イヤと言いたいけど噛むなと言われたアタシは
「あ゛っ」と濁った音を放つ。
「【今日はゴメンな。まだまだダチに付き合わされそうだ。また連絡する。】だってよ。
ルリちゃん可愛いのに、ほったらかしでダチとったの?馬鹿だねリュウ、ルリ可哀想。
まさかそれで万引き?」
男は指でアタシの舌を捏ねながら言う。
ダチじゃなくて女だし、そしてたぶんアタシの方が元々彼女ではなかったんだ。
こらえていた涙が今更流れる。
それを男に気づかれるのは嫌だった。
「あっ、ゴメンな。」
気づかれた?
額にあった男の手が頬に伝う涙を拭う。
あぁ最悪…
「この体勢辛いよな。気づかなくてゴメンな。俺泣かすまで検査しちゃったかぁ」