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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
1日休みを入れるかどうか迷ったが、順調に事が運んでいると判断してそのまま仕事に入らせることにした。

ルリに桜色のワンピースとミュールを履かせ、車に乗せた。

「契約期間は2週間だ。延びても3週間。」

「ハルト…ワタシはそこでどうすればいいの?」

「仕事は契約主の命令を聞くことだ。大丈夫、無理なことは言わないし、傷つけることは契約で違反されている。契約主に従えばいいんだよ。」

あえてルリの家の近くの公園にいく。気休めになればよいと考えた。

「桜、まだまだですね。」

「ああ、まだ3月初めだからな。」

「仕事から帰ってきたら、桜を見に行きたいな。」

「そうだな。」

これがキーワードになるとは思いもせず、俺は軽く流していた。

「家に寄るか?」

「母も居ない時間ですからいいです。」

そう答えたが家の前を通る。ルリが降りないと言うので素通りした。



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