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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
「これでも見て待っていれば?」

王様がデスクの隣の本棚から本を出す。

「この段までは好きに見ていい。」

下側の三段までを示された。
本も沢山あるのだけど、全てに木目調のブックカバーがされていて、何の本かわからなかった。

不思議な感じ、それに目的があるとはわからなかった。

与えられた本を持ってソファーに戻る。
写真集なのか、分厚く大きな本は世界の景色や眺望を納めたものだった。

でも、何も説明がない。文字が一切ない風景写真でどこの国の何なのかわからない。

ワタシはめくる度に『綺麗』と心の中で言った。

これ以上、王様の仕事を邪魔してはいけないと思ったから…

そして、王様の理由やルールもよくわからないけど、全ては必要か不要かで判断されているのではないかと感じた。
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