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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
「あの、いつもお部屋で食事してるんですか?」
「いや、部屋に客人がいるときだけだ。普段は食事室でとる。
どのみち1人だから代わり映えしないがな。」
「1人…このお屋敷に1人で住んでいらっしゃるんですか。」
「ああ、元は親の持ち物だが、引退して両親は海外旅行に出て2年になるからね。執事たちは全員住み込みだから一緒に住んでるみたいなものだが、家族は1人だ。」
「そうなんですか…」
こんな大きなお屋敷に1人…とても寂しい。
テーブルに出されたものを下げて、次のドームを王様が並べる。
「あっ、ワタシがやります。」
「じゃあ次からは頼むよ。
ワゴンの上から棚ごとに出してくれればいい。」
ワタシはまたドームをすべて開ける。
魚料理の数々だった。
品数は多いけど一皿の分量がほどほどで、王様が料理の名前、ソースの説明などしてくれた。
食べたこともないような高級な料理ばかり、でも王様が執事たちを部屋から出してくれたおかげで人目を気にせず味わって食べることが出来た。
「このパンに塗るものはなんですか?」
「レバーペースト、兎肉の。」
「え…ウサギですか?」
「そうだよ。」
ちょっと可哀想だ。
「いや、部屋に客人がいるときだけだ。普段は食事室でとる。
どのみち1人だから代わり映えしないがな。」
「1人…このお屋敷に1人で住んでいらっしゃるんですか。」
「ああ、元は親の持ち物だが、引退して両親は海外旅行に出て2年になるからね。執事たちは全員住み込みだから一緒に住んでるみたいなものだが、家族は1人だ。」
「そうなんですか…」
こんな大きなお屋敷に1人…とても寂しい。
テーブルに出されたものを下げて、次のドームを王様が並べる。
「あっ、ワタシがやります。」
「じゃあ次からは頼むよ。
ワゴンの上から棚ごとに出してくれればいい。」
ワタシはまたドームをすべて開ける。
魚料理の数々だった。
品数は多いけど一皿の分量がほどほどで、王様が料理の名前、ソースの説明などしてくれた。
食べたこともないような高級な料理ばかり、でも王様が執事たちを部屋から出してくれたおかげで人目を気にせず味わって食べることが出来た。
「このパンに塗るものはなんですか?」
「レバーペースト、兎肉の。」
「え…ウサギですか?」
「そうだよ。」
ちょっと可哀想だ。