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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
「すみませんでした。お願いいたします。」
脇でビクビクしていたメイドに声を掛ける。
メイドはホッとしたようで、すっと頭を下げて近づいてくる。
「白くてとても綺麗なお御足ですね。」
膝下にお湯を掛けて洗い流していく。
「とんでもない。」
また、王様のことを考えていた。
必要か不要か、そして全てのお屋敷での仕事について専用の従事者がいるようだった。
タオルで足を拭かれて立ち上がるとメイドたちは湯桶にタオルを入れて、会釈してその場を立ち去る。
石畳が濡れていた。
そこに別のメイドが来て、扉から上がり口までの石畳を拭いていく。
やはり完全に分業している。果たして何人の人が王様のお世話とお屋敷の管理の為に雇われているのだろうか。
「部屋に戻るぞ。」
王様は廊下をスタスタと歩いていく。
ワタシは慌てて追いかけた。
部屋に戻りソファーに座る。
「あれ、何だか甘い薔薇の香りがしますね。」
「ああ、よくわかったな。薔薇のアロマを焚いた。嫌だったか?」
「いいえ、とてもいい香りです。」
「ならば、絶やさず焚くことにしよう。」
アロマに仕掛けがあるなど思いもしなかった。
コンコン…
脇でビクビクしていたメイドに声を掛ける。
メイドはホッとしたようで、すっと頭を下げて近づいてくる。
「白くてとても綺麗なお御足ですね。」
膝下にお湯を掛けて洗い流していく。
「とんでもない。」
また、王様のことを考えていた。
必要か不要か、そして全てのお屋敷での仕事について専用の従事者がいるようだった。
タオルで足を拭かれて立ち上がるとメイドたちは湯桶にタオルを入れて、会釈してその場を立ち去る。
石畳が濡れていた。
そこに別のメイドが来て、扉から上がり口までの石畳を拭いていく。
やはり完全に分業している。果たして何人の人が王様のお世話とお屋敷の管理の為に雇われているのだろうか。
「部屋に戻るぞ。」
王様は廊下をスタスタと歩いていく。
ワタシは慌てて追いかけた。
部屋に戻りソファーに座る。
「あれ、何だか甘い薔薇の香りがしますね。」
「ああ、よくわかったな。薔薇のアロマを焚いた。嫌だったか?」
「いいえ、とてもいい香りです。」
「ならば、絶やさず焚くことにしよう。」
アロマに仕掛けがあるなど思いもしなかった。
コンコン…