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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
「そうか、人間、自由すぎると意外に不便に感じるものだ。
では、君にルールを、掟を与えよう。」
「掟?」
「そうだ。守らなければ、もしくは、破ってはいけない掟。」
「はい…」
「そんなに気負うな、簡単だぞ?
まず部屋から勝手に出てはならない。出たい時は俺に言う。
これは最初に話したな。」
「はい、あの、一緒の時だけ出ていいじゃないんですね?例えばお庭がみたいなら、そう言っていいんですね?」
「もちろんだ。
もう1つ、俺に勝手に触れてはならない。これも同じだ、抱かれたくなったら言えばいい。
君は十分魅力的だ。言われればすぐに応じよう。
不可抗力で触れてしまうのは構わない。
意味がわかるか?」
「はい。」
「俺も君に無理な命令はしない。つまりは互いにして欲しいこと、したいことは言う。簡単な掟だが、難しいぞ?いいか?」
「はい。」
先ほどまでと何も変わらないのだけど、言葉にして掟という名をつけただけで何故か安心した。
「掟を守ることが君の仕事だ。」
王様が手を伸ばす。握手を求めているようだ。
その手を握る。
「これで契約成立だ。君の存在意義ができたな。」
では、君にルールを、掟を与えよう。」
「掟?」
「そうだ。守らなければ、もしくは、破ってはいけない掟。」
「はい…」
「そんなに気負うな、簡単だぞ?
まず部屋から勝手に出てはならない。出たい時は俺に言う。
これは最初に話したな。」
「はい、あの、一緒の時だけ出ていいじゃないんですね?例えばお庭がみたいなら、そう言っていいんですね?」
「もちろんだ。
もう1つ、俺に勝手に触れてはならない。これも同じだ、抱かれたくなったら言えばいい。
君は十分魅力的だ。言われればすぐに応じよう。
不可抗力で触れてしまうのは構わない。
意味がわかるか?」
「はい。」
「俺も君に無理な命令はしない。つまりは互いにして欲しいこと、したいことは言う。簡単な掟だが、難しいぞ?いいか?」
「はい。」
先ほどまでと何も変わらないのだけど、言葉にして掟という名をつけただけで何故か安心した。
「掟を守ることが君の仕事だ。」
王様が手を伸ばす。握手を求めているようだ。
その手を握る。
「これで契約成立だ。君の存在意義ができたな。」