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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
「では、屋敷内を案内しよう。」
王様が立ち上がって、手を差し伸べてくる。今度は安心して手を取った。
まずは1階を回る。
今いる部屋の手前に第一応接室、奥に第二応接室、食事室があった。
「お茶までで済む客人が第一応接室、会食をする場合が第二を使う。
気分転換に夕食は第二にするつもりだがどうだ?給仕がつくが。」
ここ第二応接室は、それこそお金持ちの食卓といった感じで横に10人座れるテーブルがあり、全てが高級そうだ。
ここでお誕生日席に向かい合うのも、長いテーブルのどこに座るか、そしてポツリと寂しい気分になりそうだ。
「お部屋の方がいいです。」
「そうかわかった。」
その奥には調理室があった。
「覗いてみよう。」
王様がドアを開けると30人くらいの調理人が忙しなく働いていた。
「凄い。」
「出来る限り1から作るからな。それに従業員の賄い食もあるから。」
皆忙しそうにしていても王様への会釈は怠らない。
高い帽子を被ったいかにもシェフといった出で立ちの男性が小走りで近づいてきた。
「何か昼食に不具合でもございましたか?」
「いや。」
王様が立ち上がって、手を差し伸べてくる。今度は安心して手を取った。
まずは1階を回る。
今いる部屋の手前に第一応接室、奥に第二応接室、食事室があった。
「お茶までで済む客人が第一応接室、会食をする場合が第二を使う。
気分転換に夕食は第二にするつもりだがどうだ?給仕がつくが。」
ここ第二応接室は、それこそお金持ちの食卓といった感じで横に10人座れるテーブルがあり、全てが高級そうだ。
ここでお誕生日席に向かい合うのも、長いテーブルのどこに座るか、そしてポツリと寂しい気分になりそうだ。
「お部屋の方がいいです。」
「そうかわかった。」
その奥には調理室があった。
「覗いてみよう。」
王様がドアを開けると30人くらいの調理人が忙しなく働いていた。
「凄い。」
「出来る限り1から作るからな。それに従業員の賄い食もあるから。」
皆忙しそうにしていても王様への会釈は怠らない。
高い帽子を被ったいかにもシェフといった出で立ちの男性が小走りで近づいてきた。
「何か昼食に不具合でもございましたか?」
「いや。」