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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
やっぱりハルトに似ている。ワタシはそう思っていた。
「いただきます。」
グラスを合わせて乾杯した。
「あ、甘いですね。」
「ワインは甘くないよ。」
そう言って王様はワタシの鼻先にグラスを傾けた。
確かに甘い香りはしない。
「同じ葡萄なのに不思議ですね。」
「そうだな。糖分がアルコールになるから、そこで甘味は消えていくのかもしれないな。」
料理はまた前菜、魚料理、肉料理とふんだんで、今回はライスだった。
子牛のフィレのステーキがメインディッシュだった。
全体的に王様より分量が少なめに盛り付けられていたけど、それでもかなりのボリュームで、何とか食べきれて満腹だった。
「ごちそうさまでした。もうお腹がいっぱいです。
あまり動かずにいたら、グレーテルになってしまいそう。」
「それかフォアグラか?
大丈夫だ、太らせて食ってしまおうなど思ってないから。」
王様は笑っていた。
「そうだ。やはり二階のバスルームに行こう。
さっき案内していないところがあった。」
王様が突然立ち上がり手を引いて部屋を出る。
ワタシはわからないままについていった。
「いただきます。」
グラスを合わせて乾杯した。
「あ、甘いですね。」
「ワインは甘くないよ。」
そう言って王様はワタシの鼻先にグラスを傾けた。
確かに甘い香りはしない。
「同じ葡萄なのに不思議ですね。」
「そうだな。糖分がアルコールになるから、そこで甘味は消えていくのかもしれないな。」
料理はまた前菜、魚料理、肉料理とふんだんで、今回はライスだった。
子牛のフィレのステーキがメインディッシュだった。
全体的に王様より分量が少なめに盛り付けられていたけど、それでもかなりのボリュームで、何とか食べきれて満腹だった。
「ごちそうさまでした。もうお腹がいっぱいです。
あまり動かずにいたら、グレーテルになってしまいそう。」
「それかフォアグラか?
大丈夫だ、太らせて食ってしまおうなど思ってないから。」
王様は笑っていた。
「そうだ。やはり二階のバスルームに行こう。
さっき案内していないところがあった。」
王様が突然立ち上がり手を引いて部屋を出る。
ワタシはわからないままについていった。