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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
一声鳴くとお尻から白いものが見えだした。
『もう少しだ。頑張れ。』
ぴよちゃんのお尻の下にそっと手をかざす。
見る見る内に卵が現れて、ポトリと手の中に落ちた。
ぴよちゃんは温めようと思ったのか、俺の手の上に腰を下ろした。
「ぴよちゃん、頑張ったな。でも残念だけど、温めても赤ちゃんにはならないんだ。」
ぴよちゃんの背中を撫でてそっと卵をポケットに隠した。
ぴよちゃんは後ろを振り向き卵を探す。
コォッ…
頑張った成果が見れないのも可哀想だ。
ポケットから卵を出して見せて、
「ひよこにはならないから、俺が貰うよ。」
一度顔を擦り付けるような仕草をしたが、納得したのか離れていった。
初めてぴよちゃんが産んだ卵、その温かさに感動したが、困ったことが起きた。
「ぴよちゃん、家に帰るか…
ここで待機していても同じだしな。」
コッ…コッ…
「お前も帰りたいか?」
コォッ…
三つ子に留守を任せ、荷物をまとめてマンションに戻った。
会社ではせっかくのぴよちゃんの産み立て卵を調理することが出来ないから…
車を飛ばしてマンションに戻り、すぐにご飯を炊いた。
『もう少しだ。頑張れ。』
ぴよちゃんのお尻の下にそっと手をかざす。
見る見る内に卵が現れて、ポトリと手の中に落ちた。
ぴよちゃんは温めようと思ったのか、俺の手の上に腰を下ろした。
「ぴよちゃん、頑張ったな。でも残念だけど、温めても赤ちゃんにはならないんだ。」
ぴよちゃんの背中を撫でてそっと卵をポケットに隠した。
ぴよちゃんは後ろを振り向き卵を探す。
コォッ…
頑張った成果が見れないのも可哀想だ。
ポケットから卵を出して見せて、
「ひよこにはならないから、俺が貰うよ。」
一度顔を擦り付けるような仕草をしたが、納得したのか離れていった。
初めてぴよちゃんが産んだ卵、その温かさに感動したが、困ったことが起きた。
「ぴよちゃん、家に帰るか…
ここで待機していても同じだしな。」
コッ…コッ…
「お前も帰りたいか?」
コォッ…
三つ子に留守を任せ、荷物をまとめてマンションに戻った。
会社ではせっかくのぴよちゃんの産み立て卵を調理することが出来ないから…
車を飛ばしてマンションに戻り、すぐにご飯を炊いた。