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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
王様がバスルームから出てくる。

「おい、起きろ。掃除の時間は終わったぞ?」

彼女がピクリと反応したのを見て、王様がワタシの隣に座る。

彼女が気付いて起き上がったが、破かれた服を思い出し、慌てて両手で前開きを合わせる。

そして自分の身に起きたことを理解して、大粒の涙を溢した。

でも、泣き崩れることはなく、気丈にグッと王様を睨んだ。

王様はそれに動じることなく、淡々と話し出す。

「妊娠が怖ければメイド長に薬をもらえ、服も替えをもらえ。
そして、お前の今後の身の振り方は3つだ。
辞める。
性欲処理専用のメイドになる。
今のまま、俺の気が向いた時だけ応じて、特別手当てをもらう。

わかったか?
返事はメイド長に言え。」

「いいえ、辞めて貴方を訴えるという方法もあります。」

「あっはっは…
いいだろう。
裁判には金が必要だぞ?
それに俺相手の裁判なら報道陣が沢山くるぞ?
その前で、どのようにsexに至ったか、どうだったか告白するんだ。それが出来るか?

そして俺は対抗する。既成事実をもとに、結婚を迫り金を無心するメイドが後を絶たないと、」

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