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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
「ひどい。」
「そうか?処女だと仄めかし、そのくせヨガって潮を噴いて失神したのにか?」
彼女は何も言えなかった。
「処女かどうかなんてな、沢山女を抱き慣れているような男でなければ、わからないんだよ。
お前の相手になるような彼なら、お前が言わなきゃわからない。
そんな程度のものさ、無事結婚して初夜に痛がってやればいいんだよ。」
「悪魔っ」
「何とでも言え。ただし今は俺が雇い主だ。
もういい下がれ。」
彼女はキッと王様を睨み、乱暴に扉を閉めて出ていった。
そして王様は立ち上がり、デスクからどこかに電話する。
『今から、1人そっちに行く。
ああ、今日から入ったと言っていた。契約期間は?
そうか2ヶ月か、
今日はもう仕事はさせなくていい。特別室に寝かせていいものを食わせてやれ。
そして手当てをすぐ支給して、俺のお詫びといってアロマを焚け、
ああ、もちろん薔薇だ。
濃すぎるくらいにたっぷりとな。』
きっと、メイド長に電話しているんだ。
でも、なんでこんなことをするんだろう。
ずっと焚かれている薔薇のアロマはもてなしの気持ちを表しているんだ。
「そうか?処女だと仄めかし、そのくせヨガって潮を噴いて失神したのにか?」
彼女は何も言えなかった。
「処女かどうかなんてな、沢山女を抱き慣れているような男でなければ、わからないんだよ。
お前の相手になるような彼なら、お前が言わなきゃわからない。
そんな程度のものさ、無事結婚して初夜に痛がってやればいいんだよ。」
「悪魔っ」
「何とでも言え。ただし今は俺が雇い主だ。
もういい下がれ。」
彼女はキッと王様を睨み、乱暴に扉を閉めて出ていった。
そして王様は立ち上がり、デスクからどこかに電話する。
『今から、1人そっちに行く。
ああ、今日から入ったと言っていた。契約期間は?
そうか2ヶ月か、
今日はもう仕事はさせなくていい。特別室に寝かせていいものを食わせてやれ。
そして手当てをすぐ支給して、俺のお詫びといってアロマを焚け、
ああ、もちろん薔薇だ。
濃すぎるくらいにたっぷりとな。』
きっと、メイド長に電話しているんだ。
でも、なんでこんなことをするんだろう。
ずっと焚かれている薔薇のアロマはもてなしの気持ちを表しているんだ。