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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
ワタシは慌てて目を瞑った。

王様はフゥッと息を吐いて立ち上がりバスルームに消えていった。

ワタシの心臓はドキドキしていた。間近でsexを見ることには慣れないし、王様の突き刺さるような視線が熱かった。

はだけた裾を直し、バクバクする胸を押さえる。
そこにツンと硬くなった部分を見つけたけど、触れずに自分を抱き締めた。

……ハルト…会いたいょぉ…

バスルームの扉の音がしたので、体を起こしてベッドの縁に座り直した。

「ああ、起こしてしまったか、」

「いえ、そんなことはないです。」

目は合わなくても王様は、ワタシが起きて見ていたことに気づいているかもしれない。

でもわざとらしくても否定した。

「今日はお茶の時間はなくていいかな。」

「はい。夕飯が食べられなくなってしまいます。」

「そうだな。おいで、一緒に本を見よう。」

王様に呼ばれて隣に座る。並んで座ることはあっても、同じ本を一緒に見るのは初めてだった。

王様が本を選び隣に戻ってくる。肩が触れ合うほどに近づいて座ってきた。

その本は例のごとく文字はなく絵画の写真だった。見開きいっぱいに1枚の絵、そして全て裸婦画だ。
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