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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
メイドが王様の返事を待たずに入ってきた。

ワタシが一緒に寝ていたらどうするのだろうか…
とりあえず目を瞑った。

カーテンを捲り入ってくる。ワタシはまた薄目で盗み見ていた。

ワタシがいても構わずベッドにあがり、王様に顔を埋めていく。

すぐ側にいても全く変わらず唇で愛撫を始め、唇から舌を出して舐め始めた。

昨日の朝来た人とは違う人だった。

チュッ…チュッ…チュプッ…チュプッ…

すぐに口に含み、リップ音がする。

この人にとってはこれは決められた仕事なんだ。
ワタシがいるからとしないわけではない。

きっと王様も起きたらワタシがいても同じようにするのだろう。
間近で始まる口淫に、朝からおかしな気分になっていった。

王様がピクリと動き、もう覚醒は近いと思う。
やはりワタシは寝たふりをするしかなさそうだ。

王様の腕枕をしていない方の手が動き始め、メイドの頭を掴む。
そして自分のいいペースで動かしていった。

「ああ、もっと早く動かして…」

起きて早々にメイドに声を掛ける。
気まず過ぎて、ワタシは顔を上げずに、寝たふりを続けた。
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