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堕散る(おちる)
第8章 step8二段目…視覚
俺、朝の愚痴全部話すのかよ…


「あの…」

ルリはわからないから俺に聞くつもりらしい…

「俺が…って…どういう意味ですか?ハルト?」

もう話すよ、わかったよ

「ルリの家に行って待ってたの!!」

「なんで?」

「お前、そんなに早くから会いたかったんですか?

とか言うなよ?」

「違うんですか…」

シュンとしている。

「お前が痴漢にあったらどうするのか…」

「心配してくれたんですね?

それって早く会いたいのと同じですよね…」


ダメだな…この能天気な思考回路、簡単には直せそうにない…


「そういうことにしておくか…」


なんだか、本当は違うことっぽかったけど、
ハルトがそうだって言うならそれでいい…


「ルリ…支度して帰るよ?」

もう仕事モードには成れそうにない…この流れのまま痴漢対策講義でもしながら帰ろう…

「ハルト…プレゼントは使わなくてもいいですか?」

「やっぱ気に入ってたんだ…」

「いいえ、せっかくのプレゼントですけど、アレ嫌いです。」

なんでこういうことはキッパリ言えるんだ?

「ハルトだけで気持ち良くなりたいから…」

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