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堕散る(おちる)
第1章 step1はじまり
終業式、明日から夏休み

みんな浮かれている。
高2の夏、今しかないもんね。

鐘の音と同時に皆教室から出ていった。

「ルリ!!帰らないの?」


「あ、もう少ししたら…」


私は少し教室に残る。



アタシも浮かれている。

1人教室に残ったのは、彼氏からのメール待ち

女子高だから出逢いなんてない。彼氏のいないアタシを心配して友達がBOXで合コンを企画した。

結局その場の雰囲気に馴染まず、途中で帰るアタシを送ると言ってくれたのが、彼だった。

「ああいう騒がしいの嫌なんだよね」

それを期に付き合い始めて約1ヶ月のところだった。



考え事をしていたら、彼氏からのメール

「悪りぃ、今日会えない。ダチに拉致されてBOXいく事になった。」


今日は彼氏とデートの予定、だった。

初めて彼氏の学校前で待ち合わせ。…のはずだった。


予定のなくなったアタシは家とは反対の方向の電車に乗った。

このまま帰るのもつまらない。買い物でもしようかな…

それは言い訳、通過駅に彼氏の学校がある。もしかしたら、会えるかもしれない…そんな期待をしていたアタシ…
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