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堕散る(おちる)
第10章 step10四段目…視覚(3)
ルリの溢れそうな涙を拭い顔を見る。
ルリは小さく首を横に振る。
「客がね、手錠の鍵を持って入ってくるんだよ。
プレイの邪魔になるなら外せるようにね…
外してくれる奴なんかほとんどいなかった。
逆に、両手を縛る奴、足枷をつける奴
それでも、いつか誰かが鍵を外して逃げさせてくれると思っていた。
俺、客以外の人間と会えなかったんだ。
食事は小窓に置かれるだけで、客は時間いっぱい俺で楽しもうとするだけだから、まともな会話なんてない。
人恋しさに客を待った。
それもだんだん判らなくなり、客が鍵を持ってることも忘れたし、何で客を待ってるのかもね
だから、ヘラヘラ笑って待つ俺を、みな喜んで、泣いた顔がみたいだの好き勝手していった。
おやっさんがね、いつから俺の客についたか判らないんだけど
手錠を外してくれたんだよ。俺は逃げ出せるってことすら判らなくなっていた。
そしたら、逃げろって言われてね。逃げる訓練が始まった。
おやっさんがわざと隙を作って俺を逃げさせようとする、でも実際逃げようとすると捕まる。
ある日、手錠を外そうと屈んだおやっさんを倒し部屋の外にでた。
おやっさんが、人間に戻れたなって喜んで俺を呼び戻す。
ルリは小さく首を横に振る。
「客がね、手錠の鍵を持って入ってくるんだよ。
プレイの邪魔になるなら外せるようにね…
外してくれる奴なんかほとんどいなかった。
逆に、両手を縛る奴、足枷をつける奴
それでも、いつか誰かが鍵を外して逃げさせてくれると思っていた。
俺、客以外の人間と会えなかったんだ。
食事は小窓に置かれるだけで、客は時間いっぱい俺で楽しもうとするだけだから、まともな会話なんてない。
人恋しさに客を待った。
それもだんだん判らなくなり、客が鍵を持ってることも忘れたし、何で客を待ってるのかもね
だから、ヘラヘラ笑って待つ俺を、みな喜んで、泣いた顔がみたいだの好き勝手していった。
おやっさんがね、いつから俺の客についたか判らないんだけど
手錠を外してくれたんだよ。俺は逃げ出せるってことすら判らなくなっていた。
そしたら、逃げろって言われてね。逃げる訓練が始まった。
おやっさんがわざと隙を作って俺を逃げさせようとする、でも実際逃げようとすると捕まる。
ある日、手錠を外そうと屈んだおやっさんを倒し部屋の外にでた。
おやっさんが、人間に戻れたなって喜んで俺を呼び戻す。