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堕散る(おちる)
第10章 step10四段目…視覚(3)
持ってきた荷物から服を一式取り出して、自由にしてやるから、ワシと働けって…
売られて負った俺の店への借金を全部払ってくれたんだ。」
ちょうど俺達の頼んだものを持ってこちらにくる店員が見えた。若い男だ。
俺はまたスイッチを入れる。ルリがモゾモゾしているが、構わず内腿を撫でる。
「ごゆっくり」
踵をかえて戻る店員を見てアタシはホッとする。お尻の振動は、淫らな欲望を引き出すが、声がでてしまうとかではない。
アタシは普通にしていられる。
でもハルトの愛撫と重なりアタシは自分が濡れているのに気づいていた。
ハルトの壮絶な話に、ハルトがアタシに悪戯して試すのは仕方ないと思った。
「さあルリ食べようか。」
アタシのフォークとスプーンを取ってくれる。
「いただきます。」
カシャーン
店内に金属音が響く、ハルトがフォークを落としてしまったのだ。
近くの人達の視線が集まる。アタシは一気に赤くなる。
「失礼」
ハルトが屈もうとする…
皆、視線を反らし、自分の食事に戻る。
先ほどの店員が慌てて戻ってくる。
「お客様、僕が拾いますので」
そう言って屈むハルトを止めた。