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堕散る(おちる)
第10章 step10四段目…視覚(3)
その後は普通に食事をするだけ、アタシは早く此処を出たかった。
電車に乗る。ハルトはアタシに寄り添い悪戯もしない。
一言
「ルリがパスタ頼んだから、初デートした時、裸でパスタ食べたの思いだしてたよ。」
とだけ…
アタシの熱は、まだ体中を駆け巡り出口を探していて、ショーツを履いていないことも、気が気でない。
「ルリの家の近く、大きな公園あるよね…
散歩しよっか
そして今日は危ないから、家まで送るよ。」
デートらしいことをしていないアタシはハルトの提案が楽しみだった。
公園に入る。桜が有名な公園で、夏の今はあまり人がいない。ぐるっと一周し、噴水の前のベンチに腰掛けた。
ハルトが飲み物を買ってきてくれる。
噴水の向こうに小さな水遊び場がある。
昼下がり、幼児を連れた母親たちが子供を遊ばせながら話をしている。
キャッキャとはしゃぐ子供たちの声、噴水を通した向こう側に日常の風景が繰り広げられる。
「ルリも此処で遊んだの?」
ハルトには、きっとこんな時はなかったのだろう。
「母と二人になってから此処に越してきたから…此処では遊んでないです」
電車に乗る。ハルトはアタシに寄り添い悪戯もしない。
一言
「ルリがパスタ頼んだから、初デートした時、裸でパスタ食べたの思いだしてたよ。」
とだけ…
アタシの熱は、まだ体中を駆け巡り出口を探していて、ショーツを履いていないことも、気が気でない。
「ルリの家の近く、大きな公園あるよね…
散歩しよっか
そして今日は危ないから、家まで送るよ。」
デートらしいことをしていないアタシはハルトの提案が楽しみだった。
公園に入る。桜が有名な公園で、夏の今はあまり人がいない。ぐるっと一周し、噴水の前のベンチに腰掛けた。
ハルトが飲み物を買ってきてくれる。
噴水の向こうに小さな水遊び場がある。
昼下がり、幼児を連れた母親たちが子供を遊ばせながら話をしている。
キャッキャとはしゃぐ子供たちの声、噴水を通した向こう側に日常の風景が繰り広げられる。
「ルリも此処で遊んだの?」
ハルトには、きっとこんな時はなかったのだろう。
「母と二人になってから此処に越してきたから…此処では遊んでないです」