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堕散る(おちる)
第12章 step12六段目…視覚(5)
バスタオルに包まれて寝室に戻る。

ハルトがアタシの下着をつけてくれる。


「ルリ、俺のためにショーをしてよ

鏡に向かってさ

リサみたいなエロいダンスしてよ。

ルリ専用の鏡にさ、イヤらしいルリいっぱい映してよ。」


ポトンとベッドの端に座らせ、

俺は離れて椅子に腰掛ける

煙草に火をつけて、始めろと合図を送る。



ルリが妖しく動きながら誘う。でもまだ恥じらいがあるようだ。

しばらく見て、声をかける。

「ルリ、ありがとう。

食事に出ようか…」


「ハルト?」


「お母さんより遅く帰しちゃいけないから、」

もっとハルトと一緒にいたい。

泊まれる日が待ち遠しかった。


ハルトから色ちがいの水色の下着を渡される。


「明日電車で1人でこれるかな?

迷ったら電話くれればいいから」


ハルトが車で食事に連れていってくれる。

アタシは離れるのが寂しかった。
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