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堕散る(おちる)
第16章 step16十段目…二人きりの休日
「洋食」

シンクの前に来て、ようやく離れたと思ったら、エプロンを付けられただけだった。

そのあとはぴったりと後ろから抱き締められたまま…

「ハルト…これじゃ、料理できないです…」

「わかった」

左側に並んで、お尻を撫でられる…

「ハルト?」

「これで我慢してやる」

そんな風に言われると、文句も言えない。

牛乳と砂糖を泡立て器で混ぜる。

「それやる」

アタシはサラダを作る。
卵とボールを出せば、黙って卵を割って解きほぐしていた。

フンフン〜エプロンの腰紐をぐるっと前に回し前で結ぶ、肩紐を緩めに縛り直す。

フンフン〜
カシャ
カシャ

ハルトを見ると
カシャ

カメラを持っている。

「ハルト?写真やビデオってどうするんですか?」

カシャ

「ルリと一緒の時にみる…
いない時みても面白くないし…
なんで?」

カシャ

「リサさんの写真が送られてきたみたいに…」

「ない…心配ならルリが持ってていいよ

俺だけのルリを他の奴に見せるなんてもったいないこと…
思いつきもしなかった。」

カシャ

「可愛い…ルリ真っ赤…」
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