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堕散る(おちる)
第18章 step18十二段目…夏休み後半
ギシッ

後ろでソファーが軋む。
ルリが背後に回ったようだ。

んむ…

柔らかい…

音のする方を見ようと振り向いたところに、唇にキスされた。

フワッと柔らかい感触は、すぐに離れる。

ムニュッ…

キス?
と思ったところで、再び唇が押しあてられた。
唇以外はどこも触れていない。

捕まえて深い口づけを返そうとしたら、唇は離れてしまった。


「ハルト…愛しています。」

耳元に吐息混じりの囁き。

言葉の意味はともかく、
ゾクゾクと快感が走り、暖かくなる。


俺は、わからないよ…
そう答えようと口を開いたら、

いきなり後頭部を捕まえられ、口を塞がれる。

柔らかい唇が、俺を味わい逃すまいとする。
チロチロと舌が侵入し、口内を蠢く。

捕まえようと追うが、逃げられる。


「返事は、いらないです。
アタシ離れませんから…
ハルトが欲しがるオンナになりますから…」


ズクン…

言葉に自身が反応する。


オレガ、ホシガルオンナ。

闇は羞恥を隠す。
俺に見られないということは、ルリを大胆にするらしい。
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