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堕散る(おちる)
第2章 step2魔が差す
でも、その男は怯むこともなくアタシをぐいっと引き寄せ、アタシの耳許で

「騒ぎになると困るのは君の方じゃないかな?」

と囁いた。


えっ?

バレたの?


力が抜けたアタシをその男は誘導する。


「その角を曲がるよ。」


アタシが曲がろうとした角を男は差し、おそらく店の裏口であろう鉄扉の中へ連れて行かれた。


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