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堕散る(おちる)
第19章 step19十三段目…始業式
水中にいるのは苦しくて、でもハルトと繋がっていられる、一つになれる。

途中から苦しさから解放されて死んでしまいたい、ハルトに殺してもらいたい。
何もかも捨ててハルトの一部になれると思ったら、
体がふわふわして、全てが気持ち良くなって、ハルトと繋がっている部分の感覚が全身を支配した。


何度もイッテ、それでも与えられる快感に溺れ、気がついたらベッドで繋がっていた。

体が溶けだして一つになったようだった。
それでも与えられる快感に、ハルトの精液を放たれた感覚を最後に意識がなくなった。


気を失ったのではなく死んでしまったのかもしれない。


「ハルト?
ハルトいないの?」

アタシは声を出してみた。

耳は聞こえないけれど、喉の振動と体を通して聞こえる感じから、声は出せるようだ。

「ハルト…」

どうやら近くには居ない。

ハルトと離れ離れになるなら、死んでもいいなどと願うんじゃなかった。

ひゃああ

何かが土踏まずに触れる。
いやぁああっ…

ケバケバして柔らかいものが足首から這い上がってくる。

それは微かに触れて、太ももを撫でる。

やだっ…いやぁああ…

アタシは足をバタバタさせて、それから逃げようとした。
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