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堕散る(おちる)
第20章 step20十四段目…秋
シャワーを浴びて部屋に戻ると、また母の帰りを待てずに寝てしまう。


ハルトの言う通り、リュウからメールが来ていた。

『今日、すれ違ったのルリだよね。
スーツ着て大人っぽくて最初、気づかなかった。』


『ルリ〜
無視?
また会おうよ〜』

『一緒にいた男
ヤバそうじゃね?
騙されてんじゃない?』

『悩んでるなら相談のるよ〜』

そして朝にも1つ

『スルーかよ、ひでぇ女
なんか言えよ。』


何だか苛立ちを覚えたし、しつこさに恐怖もあった。

アタシはハルトにメールで相談した。


すぐに返事がくる。

『ルリがそいつと会うつもりないなら、そのまま無視すりゃいいんじゃない?

逃した魚の大きさに、惜しいと思っただけだろ。

あんまりしつこいなら着拒だな。

またなんかあったら連絡しろよ〜』

アタシはハルトのアドバイス通り、すぐさま着拒にした。

リュウのメールをみて不快になるのすら無駄な時間だった。
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