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堕散る(おちる)
第20章 step20十四段目…秋
まだ新学期が始まったばかりで、午前中で授業は終わり。
アタシは飛び出すように学校を出て仕事場に向かう。
昨日のこともあり、座席の前に立ち、鞄でガード出来るように構えて電車に乗った。
昨日のような混雑もなくホッとする。
早くハルトに会いたい。そればかり考えていた。
車内で大声で笑い、イチャイチャするカップルがいた。
あまりに大きな声なので、ついそっちを見てしまった。
リュウだ。
昨日とは違う子と一緒だった。
向こうもアタシに気づいたらしく、イチャイチャしながら流し目でこちらをみる。
夏休みの間、全く会わなかったのに…
視線がイヤで携帯を取り出す。
どっちが先に降りるだろう。何となく降りる駅を知られたくないと思った。
ハルトにメールする。
『運命なんじゃない?』
最初はふざけた返事がくる。
仕事場の駅を知られたくないと伝えると、
『女連れなら気にすることないだろう。』
と…
降りる駅は同じだった。
リュウ達が降りるのを見て、違うドアからギリギリに降りた。
もうアタシのことなど気づいてないようでだいぶ先を行ったようだ。
アタシは飛び出すように学校を出て仕事場に向かう。
昨日のこともあり、座席の前に立ち、鞄でガード出来るように構えて電車に乗った。
昨日のような混雑もなくホッとする。
早くハルトに会いたい。そればかり考えていた。
車内で大声で笑い、イチャイチャするカップルがいた。
あまりに大きな声なので、ついそっちを見てしまった。
リュウだ。
昨日とは違う子と一緒だった。
向こうもアタシに気づいたらしく、イチャイチャしながら流し目でこちらをみる。
夏休みの間、全く会わなかったのに…
視線がイヤで携帯を取り出す。
どっちが先に降りるだろう。何となく降りる駅を知られたくないと思った。
ハルトにメールする。
『運命なんじゃない?』
最初はふざけた返事がくる。
仕事場の駅を知られたくないと伝えると、
『女連れなら気にすることないだろう。』
と…
降りる駅は同じだった。
リュウ達が降りるのを見て、違うドアからギリギリに降りた。
もうアタシのことなど気づいてないようでだいぶ先を行ったようだ。