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堕散る(おちる)
第20章 step20十四段目…秋
耳元に口を近づけ小声で訊いてくる。
その仕草に負けてアタシはハルトの耳に口を近づけて
「B」
と答えた。
「2つもサイズアップしたじゃん。育成の成果だね。」
恥ずかしいけど、宿題の点数を聞いて喜ぶようなハルトに何も言えず、アタシは小さく頷いた。
「じゃあ、これも全部そのサイズのものを用意して?」
ハルトは持っていたものを全部店員に渡す。
「では奥でお掛けになってお待ちください。」
喫茶店のような可愛い小さなテーブルに案内されて待つ。
「ハルト…全部っていくつ選んだんですか?」
「8」
「その中からアタシが選ぶんですよね?」
「俺が決める。平日用と俺と会う時用で8つ選んだから、」
「そんなにいらないですよ。」
「だって全部サイズアウトだろ?
新調して体に合ったもの着けなきゃ。」
完全に店員の勧めに乗っている。売りたいから言ってるのに…
社長と呼んだり、男性も入れるようにして、商売上手な店員にまんまとハマっているハルトが可笑しかった。
「とにかく全部買うから」
言い出したら聞かないハルトが騒がないよう黙っていた。
「色は変えてもいいからね。」
そんな問題ではない。
その仕草に負けてアタシはハルトの耳に口を近づけて
「B」
と答えた。
「2つもサイズアップしたじゃん。育成の成果だね。」
恥ずかしいけど、宿題の点数を聞いて喜ぶようなハルトに何も言えず、アタシは小さく頷いた。
「じゃあ、これも全部そのサイズのものを用意して?」
ハルトは持っていたものを全部店員に渡す。
「では奥でお掛けになってお待ちください。」
喫茶店のような可愛い小さなテーブルに案内されて待つ。
「ハルト…全部っていくつ選んだんですか?」
「8」
「その中からアタシが選ぶんですよね?」
「俺が決める。平日用と俺と会う時用で8つ選んだから、」
「そんなにいらないですよ。」
「だって全部サイズアウトだろ?
新調して体に合ったもの着けなきゃ。」
完全に店員の勧めに乗っている。売りたいから言ってるのに…
社長と呼んだり、男性も入れるようにして、商売上手な店員にまんまとハマっているハルトが可笑しかった。
「とにかく全部買うから」
言い出したら聞かないハルトが騒がないよう黙っていた。
「色は変えてもいいからね。」
そんな問題ではない。