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堕散る(おちる)
第20章 step20十四段目…秋
「ん〜ルリのと替えて?」

「はい、いいですよ。」

「やった。ふわとろ〜
ケチャップでメッセージ書いて席についたら交換ね。」

テーブルセッティングして、お互い離れて隠してケチャップでメッセージを書く。
なんてしよう…

ハルトは、グフッ、うはっ、怪しい笑い声で何かを書いていた。


「じゃあ交換ね。」

いきなりでありきたりだけど、

『ハルトずっといっしょに』

ハートが中央にくるようにした。

ハルトのは…

「ハルト?これ…」

グフッ…

まじまじと眺めていたハルトが吹き出し笑いをする。

てっぺんに点が2つ、中央の少し下に犬の口のようなもの、こんもりした向こう側に、

『ルリのおっぱいオムライス』

と書かれていた。

「メッセージじゃない…」

「ん?ふわとろボインのルリのおっぱいそっくりじゃん」

「似てませ…」

「ん〜ママのオムライスって感じ。ありがとルリ」

話を遮り感想を言うハルトが、欲しかったものを手にいれて喜ぶ子供のように、キラキラした笑顔だった。

「食べるのもったいないな。」

「写メとったら?」

「おう、そうだ待ち受けにしよ。
ルリも待ち受けにしな?」
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