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堕散る(おちる)
第20章 step20十四段目…秋
よほど堪能したかったのか、立ち漕ぎも含めてかなり長いことブランコを漕いでいた。

アタシは足でゆらゆらさせるだけにして、嬉しそうなハルトを見ていた。

「ルリ…何だかママみたいだね。
ルリがママになったら、甘やかしそうだなぁ…」

『ハルトの子供のママになりたい。』

そんな言葉が浮かんだけど、恥ずかしくて口にすることはなかった。


「ねぇ、もう夕飯の支度しようよ」

戻ってきて直ぐにハルトが言う。
玄関で短パンだけ脱がされダボダボのシャツ一枚にされる。

「これも定番だね。」

ハルトが笑う。

定番の意味が判らなくてキョトンとしていると、

「自分の服着せて、ダボダボでさ、上だけ着せて見える脚がエロくてさ。
でも、こんな小っちぇえんだなって再確認するの。」

言いながら赤くなるハルト。照れるハルトが新鮮で微笑む。

「ばっ、馬鹿にしたな?」

「してないです。」

後ろから羽交い締めにされ、シャツの裾を潜って手が太ももを撫でる。


ん…ハルトっ…ハンバーグ作るんでしょ?

「あぁ、そうだった。
みじん切り〜♪っみじん切り〜♪」

パッと離れて鼻歌混じりにキッチンに向かってくれた。
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