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堕散る(おちる)
第22章 step22十六段目…初冬
ルリがやけにクリスマスにこだわっている。
なんだかこそこそしているようだった。

曜日の関係で今年は早く冬休みになると喜んでいる。

親に断って終業式の日から泊まり三泊するという。
たまにはルリのいう普通のデートとやらをしようか…
クリスマスイブにホテルを予約した。




終業式の日
ルリは制服のまま、凄い荷物を持って事務所にやってきた。


「家出したの?」

からかうと怒りながら、はにかんでいた。

夕方まで俺の仕事に付き合い宿題をする。
ちょっかいを出そうにも、早く終わらせたいからと相手にしてもらえなかった。

定時になり、やっと話す。スーツで飲みに行く提案にルリも喜んでいた。

ただ、不倫の上司、後輩ごっこは拒否された。


家出の荷物をコインロッカーに預け、前回と同じ店に行く。

魚や鍋を注文した。

「かんぱーい」

「お疲れ様でした。」

ルリがOLらしい乾杯をしたので笑う。
時間はたっぷりあるし、太ももや腰に手を回すくらいでやめておいた。

料理も美味しいし酒も進む。
忘年会気分を楽しんだ。
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