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堕散る(おちる)
第22章 step22十六段目…初冬
シチューのことを子どもみたいと言うハルトも可笑しかったけど

本当に一人で水鉄砲するハルトを想像して、つい笑ってしまった。


「ルリさっきから何で笑うんだよ。」

「いえ…別に…面倒って言わないから…」


「ふうん…」


また悪戯されないように誤魔化した。



「もう少し昼寝しよう?」

もう暗くなり、昼寝という時間ではなかったけど、ハルトに付き合った。

ベッドに横になるとぐるぐるに巻き付かれる。


疲れていたのか、本当にすぐに寝息が聞こえてきた。


アタシは一人、さっきのことを振り返っていた。


何故裸で外に出されたのか…

一度シチューの用意に戻ったからか…

どうも違う。

トモヤさんのことも出たけど、あまり関係なさそうに思った。

また、試されたのか…
まだ信用されていないのか…

結局、人に見られることはないと、わかっているから命令したのだろうが、
アタシが言う通りにしなかったらどうなってたのか…

こちらが不安になる。
一緒にいると言ったのだ。その思いは変わらない。

ハルトがそれをわかってくれるまで…
アタシはハルトを絶対裏切らないとわかってくれるまで…
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