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堕散る(おちる)
第22章 step22十六段目…初冬
中身はさらに薄い包装紙に包まれている。
「玉ねぎの皮みたいだな…」
ルリは照れながら笑っていた。
「ん…
これ…マフラー?」
「は、はい。」
「もしかして、ルリが作ったの?」
「そ、そうです。」
「へぇ〜凄いなぁ…」
ハルトが拡げて眺めていた。
「暖かそうだね。」
「アンゴラが入ってるらしいです。」
「アンゴラ?」
「ウサギの毛です。毛糸に織り込んであるんですって…」
「へぇ〜
これ作るの時間かかるんじゃないの?」
「え…まぁ…」
「それでずっとコソコソしてたんだ。」
「バレてました?」
「いや、なんかわからないけど、隠し事してるなと思ったよ。」
「ごめんなさい。」
「いや悪いことじゃないんだからいいよ。
でも今度は作ってるところ見たい。」
「わ、わかりました。」
喜んでもらえて、また作っていいと言われて嬉しかった。
「じゃあ早く服着て出かけようか。」
アタシは服を取りに家出カバンに向かう。
「ルリ、まだプレゼントあるの?」
「い、いいえ服を…」
かさ張るジャンバーを取り出す。
「荷物をデカクしてるのはそいつか…」
「はっはい…」
「悪いけど今日の服装は決まってるから…」
「玉ねぎの皮みたいだな…」
ルリは照れながら笑っていた。
「ん…
これ…マフラー?」
「は、はい。」
「もしかして、ルリが作ったの?」
「そ、そうです。」
「へぇ〜凄いなぁ…」
ハルトが拡げて眺めていた。
「暖かそうだね。」
「アンゴラが入ってるらしいです。」
「アンゴラ?」
「ウサギの毛です。毛糸に織り込んであるんですって…」
「へぇ〜
これ作るの時間かかるんじゃないの?」
「え…まぁ…」
「それでずっとコソコソしてたんだ。」
「バレてました?」
「いや、なんかわからないけど、隠し事してるなと思ったよ。」
「ごめんなさい。」
「いや悪いことじゃないんだからいいよ。
でも今度は作ってるところ見たい。」
「わ、わかりました。」
喜んでもらえて、また作っていいと言われて嬉しかった。
「じゃあ早く服着て出かけようか。」
アタシは服を取りに家出カバンに向かう。
「ルリ、まだプレゼントあるの?」
「い、いいえ服を…」
かさ張るジャンバーを取り出す。
「荷物をデカクしてるのはそいつか…」
「はっはい…」
「悪いけど今日の服装は決まってるから…」