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堕散る(おちる)
第22章 step22十六段目…初冬
「じゃあルリはどう思ったの?」

「赤鬼は結局自分勝手で悪者で
青鬼の方が可哀想なばかりで
何でこんなお話しなんだろうって…」


「ああ…」


ハルトは人の気持ちなどわからないと言うけど、
この話をこんなに深く考えられる。


逆にこの話は何を伝えたかったのだろうと考えさせられた。


「ルリ、海の上だよ。」

海の上というか海に架かった橋の上を走っていた。

冬の海は青さが濃く感じる。ハルトの胸に頭を納められたまま、ハルト側の窓から海を見ていた。



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