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堕散る(おちる)
第22章 step22十六段目…初冬
「あはは…ルリ怖かったの?
好きじゃないなら乗らなかったのに。」
降りてからも足がカクカクするアタシを支えながらハルトが笑う。
そして珈琲カップに乗った。
「蛙と猿と熊が混ざる〜」
調子にのってハンドルを回し過ぎたハルトはしばらくベンチに座っていた。
「ハルト…観覧車はダメですか?」
「ああ、今は十分…」
小さな園内を見て回ってそこを後にした。
「次はタワーにいくよ。」
タワーの展望台に昇るために行列が出来ている。
ほとんどがカップルだ。
「凄い並んでるね。」
「面倒になりましたか?」
「いや?皆考えることは同じなんだなぁと」
「そうですね。」
「でも、イブにこの展望台くるカップルは必ずすぐに別れるってジンクスあるの知らないのかな…」
「え…そうなんですか?」
「まあ、ジンクスとか言っても、噂だからね。」
「でも…」
アタシ達が待ってるところであと1時間待ち、ハルトが大きな声でジンクスを話すので、ひそひそ話が始まる。
ポツリ…ポツリと列から離れる人が出てきた。
「ハルト…アタシ達もやめましょう。別の日にくればいいし…」
列が進まないのもあるがどんどん抜けていく。
好きじゃないなら乗らなかったのに。」
降りてからも足がカクカクするアタシを支えながらハルトが笑う。
そして珈琲カップに乗った。
「蛙と猿と熊が混ざる〜」
調子にのってハンドルを回し過ぎたハルトはしばらくベンチに座っていた。
「ハルト…観覧車はダメですか?」
「ああ、今は十分…」
小さな園内を見て回ってそこを後にした。
「次はタワーにいくよ。」
タワーの展望台に昇るために行列が出来ている。
ほとんどがカップルだ。
「凄い並んでるね。」
「面倒になりましたか?」
「いや?皆考えることは同じなんだなぁと」
「そうですね。」
「でも、イブにこの展望台くるカップルは必ずすぐに別れるってジンクスあるの知らないのかな…」
「え…そうなんですか?」
「まあ、ジンクスとか言っても、噂だからね。」
「でも…」
アタシ達が待ってるところであと1時間待ち、ハルトが大きな声でジンクスを話すので、ひそひそ話が始まる。
ポツリ…ポツリと列から離れる人が出てきた。
「ハルト…アタシ達もやめましょう。別の日にくればいいし…」
列が進まないのもあるがどんどん抜けていく。