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人魚男子。
第2章 ゴー・トゥ・ザ・アナザー・ワールド
こうして、リアディが王子を砂浜へ運ぶころには、天気もすっかり穏やかになっていました。
砂の上に王子を寝かせ、彼にまだ息があることを確かめて、リアディはそっと王子の藍色の髪と頬を撫でます。
「目が覚めるまで、このままいっしょに……」
つぶやいたとき、向こうから誰か走ってくるのが見えて、リアディは慌ててその場から逃げました。名残惜しくて、岩の影から見つめます。やってきたのは、黒髪の、きゅるるんとした可愛らしい少年でした。
「クレイド、クレイド! 何こんなとこで寝てるんだよ!」
「ん……。ヴァトリエか……。おまえが助けてくれたのか?みんなはどこに…」名前で親しげに呼びあうなんて、二人はどんな仲なのでしょう。
(助けたの、俺なのに……)
リアディは何だか胸が苦しくなって、海の中へ姿を消しました。助かったのはうれしいけれど、名乗ることもできないままお別れなんて。
目蓋に王子の姿が焼き付いて、離れませんでした。
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