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人魚男子。
第3章 シック・オブ・ラブ
「はぁ…」
海の上を見た日から、リアディはため息ばかりついています。
特におもしろい経験もしなかったので、みんなにも何も話しませんでした。
王子様のことは胸の底に秘めて、毎日ほとんどどこへも行かず、引きこもって過ごしています。ライフワークだった自慰も最近していません。なんというか勃たなくなってしまって、何を見ても憂鬱なのです。
ゲイビも見ず、エロサイトにもアクセスしないで、毎日、深海ニュースばかり見ていました。
そんな彼を心配して、ある日、遊び人のお兄さん人魚が訪ねてきました。
「よう、リア。最近見ないじゃん。心配になって来ちまったよ」
「…ロイナルド先輩……」
リアディは、うろこに覆われた膝を抱えたまま、うつろな目で見上げます。
海の上を見た日から、リアディはため息ばかりついています。
特におもしろい経験もしなかったので、みんなにも何も話しませんでした。
王子様のことは胸の底に秘めて、毎日ほとんどどこへも行かず、引きこもって過ごしています。ライフワークだった自慰も最近していません。なんというか勃たなくなってしまって、何を見ても憂鬱なのです。
ゲイビも見ず、エロサイトにもアクセスしないで、毎日、深海ニュースばかり見ていました。
そんな彼を心配して、ある日、遊び人のお兄さん人魚が訪ねてきました。
「よう、リア。最近見ないじゃん。心配になって来ちまったよ」
「…ロイナルド先輩……」
リアディは、うろこに覆われた膝を抱えたまま、うつろな目で見上げます。