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人魚男子。
第3章 シック・オブ・ラブ
「この間、海の上見にいってからだよな。外の世界でなんかあったのか?」
ロイナルドは髪を撫で、リアディを覗きこんで言いました。ハニーオレンジの髪、青林檎色の瞳、ブルーの尾っぽを持つ彼は、なかなか面倒みがよい性格です。
「実は…」
リアディは、胸に秘めていたことをポツリポツリと打ち明けました。
王子様に心惹かれたこと、嵐から救い出したこと、彼に知られないままその場を去ったこと、忘れられないでいることを。
「そうか……。それはつらいな」
ロイナルドは、眉を寄せて同情してくれました。普段から悲恋ものを好んで見ている彼は結構乙女チックです。
「かわいそうに。でも、人間なんて好きになってもしかたないからな。俺ら結局魚だしさ。オナニーでもして元気出せよ」
尾っぽの先でぱちんとリアディの腰を叩いて励ましてくれました。
「それが…先輩、俺最近、ちんぽ弄っても勃たないんです」インポになってしまったと、くすんと鼻をすすりながらリアディは恥ずかしいことを口にします。
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