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人魚男子。
第4章 トリック・オア・トリート
「そうだ、考えててもらちがあかないから、この海でいちばん賢い奴に相談に行こう」
落ち着きを取り戻したリアディに、ロイナルドが提案しました。
「この海でいちばん賢い……?」
楽天的なバカばっかりの人魚の国に、そんな頭がいい人いたっけ、とリアディはきょとんとした。
「魔法使いのルネイだよ。アイツ財テクとか詐欺とか詳しいし。バイブも自分で作れるらしいから。媚薬とかも製造して通販してるらしいし……ぜったい力になってくれるって。行ってこいよ」
「はい……」
なんだかあやしげで心配ですが、先輩のすすめなので、リアディは勇気を出して行ってみることにしました。
ルネイの屋敷は、海の底の奥の奥の、誰も来ないところにあります。
「えーと、『何恥ずかしがってるの? 君のここ濡れ濡れだよ? 早くちんぽくださいっていいなよ、この淫乱が!』と……」
パソコンに向かい、何かとんでもないことを書きこみながらブツブツ言っています。どうやら、チャットエッチのSMルームでバイトして小銭を稼いでいるようです。
本人は黒いフードつきの魔法使いっぽいパーカーをはおって、エビせんべいを食べながら暇つぶしに書きこんでいるのですが、向こう側ではドMが本気で全裸になっているのでしょう。
落ち着きを取り戻したリアディに、ロイナルドが提案しました。
「この海でいちばん賢い……?」
楽天的なバカばっかりの人魚の国に、そんな頭がいい人いたっけ、とリアディはきょとんとした。
「魔法使いのルネイだよ。アイツ財テクとか詐欺とか詳しいし。バイブも自分で作れるらしいから。媚薬とかも製造して通販してるらしいし……ぜったい力になってくれるって。行ってこいよ」
「はい……」
なんだかあやしげで心配ですが、先輩のすすめなので、リアディは勇気を出して行ってみることにしました。
ルネイの屋敷は、海の底の奥の奥の、誰も来ないところにあります。
「えーと、『何恥ずかしがってるの? 君のここ濡れ濡れだよ? 早くちんぽくださいっていいなよ、この淫乱が!』と……」
パソコンに向かい、何かとんでもないことを書きこみながらブツブツ言っています。どうやら、チャットエッチのSMルームでバイトして小銭を稼いでいるようです。
本人は黒いフードつきの魔法使いっぽいパーカーをはおって、エビせんべいを食べながら暇つぶしに書きこんでいるのですが、向こう側ではドMが本気で全裸になっているのでしょう。