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人魚男子。
第5章 スタンド・バイ・ユー
もちろん、インポはまだ治っていないので、オナニーといっても射精には至りません。それでも、気持ちはとても満たされるので、リアディは今のままでいいと思っていました。
そんな、ある夜のこと。
寝室の窓を、こんこんと叩く音でリアディは目を覚ましました。
何か、小さな白い封筒が宙に浮いてくるくると回っています。
(何だろう)
開いてみると、それは魔法使いからの手紙でした。
『言うの忘れてたけど、王子の次の誕生日までに恋人として愛されないと、君は泡になって消えちゃうよ。忘れててごめん』
なんということでしょう。
王子様の次の誕生日は来週の半ばです。もう五日ほどしかありません。
「好きです」ということもできないし、弟のままでもいいと思っていたのに。
(どうしたらいいんだろう)
リアディは泣きたくなってベッドを抜け出し、海の見える高台へやってきました。
打ち寄せる波を眺めていると、ふいに波間から、見知った顔が現われました。
そんな、ある夜のこと。
寝室の窓を、こんこんと叩く音でリアディは目を覚ましました。
何か、小さな白い封筒が宙に浮いてくるくると回っています。
(何だろう)
開いてみると、それは魔法使いからの手紙でした。
『言うの忘れてたけど、王子の次の誕生日までに恋人として愛されないと、君は泡になって消えちゃうよ。忘れててごめん』
なんということでしょう。
王子様の次の誕生日は来週の半ばです。もう五日ほどしかありません。
「好きです」ということもできないし、弟のままでもいいと思っていたのに。
(どうしたらいいんだろう)
リアディは泣きたくなってベッドを抜け出し、海の見える高台へやってきました。
打ち寄せる波を眺めていると、ふいに波間から、見知った顔が現われました。