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その瞳に…
第4章 ホテル
「さて、色々聞きたい事があるけど良いかな?」

大河は足を組み、手を膝の上で組ながらリラックスした様に座り、舞奈を見つめる。
反対に舞奈は足をピッタリと揃え、手は膝の上でぎゅっと握り、顔はその手を凝視し、とても緊張しているのが解る。

「まずは一つ。始業式の時の事だけど…いつもあんな事してるの?」

ドキっと舞奈の心臓が跳ね上がる。まさか、1ヶ月も前の事を聞かれるとは思わなかったからだ。

けれど、舞奈は小さいけれど、はっきりと答える。

「あれは!あんな事、は…あの日が、初めて、です」

その回答に大河は口の端でニヤリと笑う。

「俺は特に『何を』とは言ってないが、綾部はなんだと思ったんだい?」
「……っ!?」

大河のその言葉に、舞奈は全身が真っ赤に染まるのを感じた。

「まあいいや。それで?トイレでは、何回位自慰行為でイッたんだい?」

(バレてた…!!)

急いでトイレに入った舞奈を、大河が見逃していなかった。
トイレでのオナニーが大河にバレた事への恥ずかしさで、舞奈は唇をぎゅっと噛みしめ俯く。
そんな舞奈を大河がとても楽しそうに眺めながら、再度問いかける。

「綾部?素直に答えなさい。トイレでは、何回イッたんだい?」

低く、色っぽい大河の声。優しく問いかけてはいるが、逆らえない何かを感じ 舞奈は素直に答えた。

「…二回、イキました…」
「二回だけ?あの反応で?意外と少ないね。…ああ、もしかして、家でもしたのかい?」

(やだ!何でそんな事までバレてるの…っ!?)

自分の行動が全て大河に知られている事に、舞奈は恥ずかし過ぎて、この場から逃げたい衝動に駈られる。
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