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その瞳に…
第17章 熱
車の横まで抱き抱えられていた舞奈は、降ろしてもらい助手席に座り込む。

大河も運転席に乗り込み、舞奈に声をかけた。

「家の方は、今日は遅いの?」

その言葉に、舞奈が少し躊躇う表情をした為、大河は再度舞奈に問いかけた。

「どうしたの?家の方は?」

舞奈はうつ向き、重い口を開く。

「今日、両親は出張で北海道に行ってていないんです…」

舞奈の父親は、年に3~4回遠方への出張がある。

出張は大体、2・3日の為、舞奈が高校生になると母親は旅行と称して一緒に着いて行く事が多くなった。

今回も、出張先が北海道の為、母親は嬉々として父親に着いて言った。

ちょうど、今朝旅立った為、帰りは週末になる。

舞奈は大河に心配をかけたくなかったが、嘘もつきたくなかった為、正直に話した。

大河はそうか…と呟き、少し黙ったが、とりあえず家に送ると言い、車を発進させた。

沈黙が続く車内が落ち着かなく、舞奈は口を開く。

「あの、先生…」

大河は目線を前にしたまま、何?と聞く。

「先生に、どこか触れてたい、です…」

まだ不安が残る為、舞奈は大河の体温が感じたく、おねだりする。

大河は優しい声でそれを了承した。

「良いよ。ATだからくすぐらない限りはどこか触っても大丈夫」

大河の茶化しに、舞奈はフフっと笑いを溢す。

「ああ…やっと笑ったね」

安堵の声に、舞奈は胸が熱くなり、また涙が溢れそうになるが、必死でそれを拭った。

「先生がいてくれるからです。だから、大丈夫なんです」

舞奈はそっと大河の足に手を乗せ、温もりを感じた。

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