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その瞳に…
第17章 熱
歩いてる途中、コンビニにより飲み物や食べ物を購入し、家の前まで戻った大河は電話を鳴らす。

瞬間、鍵が開く音がし、不安げな表情の舞奈が飛び出してきた。

舞奈は玄関でそのまま待っていたのか、鞄も靴もそのままだった。

「食事するものを買ってきてたんだ。遅くなってごめん」

買い物袋を見せながら謝る大河に、舞奈はホッとした表情で大河を玄関へ通す。

大河はお邪魔しますと言い、舞奈の家に上がる。

リビングに通された大河は、舞奈に声をかけた。

「食事する前に、とりあえずお風呂に入ってきたら?」

その言葉に、舞奈はあちこち汚れている事に気付き、素直に頷きお風呂へ向かった。

大河はソファーに腰を沈め、舞奈がお風呂へ行った事を音で確認した後、スマホを取りだし電話をかけた。







(いたっ!?)

大河に言われ、シャワーを浴び始めた舞奈はあちこち染みる事に気付く。

よく見ると、腰の辺りや足に軽い擦り傷があり、腕には強く掴まれたせいか、薄く痣が出来ていた。

それを見て、舞奈はゾッとした。

(あのまま、先生が来なかったら…)

ブルっと恐怖に震える体を、舞奈は抱き締める。

きっと、大河が見つけなければあのまま男達にレイプされてたに違いない。

押さえつけられて動けない体。

大河にされるのであれば、それは歓びと快楽でしかない。

けれど、相手が違うだけで凄まじい恐怖と屈辱を感じると言う事を、舞奈は初めて知った。

反面、自分はもうそれだけ大河に全てを侵されているんだと、強く思った。

早く大河の側に行き、安心したいと思った舞奈は急いでシャワーを浴び始めた。

部屋着に着替え、髪を半乾き位にしリビングへ向かうと、大河の声が聞こえた。


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